性同一性障害(GID)

私は永年、美容外科を診療してきました。その中でひとつ気付いたことがあります。美容外科において、ジェンダーつまりお男らしさ、女らしさは基本的に区別がなされていないとよい診療ができないと思うのです。
その点でGIDの診療は、ジェンダーをより強調しなければならないので、やりがいがあります。

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性同一性障害(GID)とは

性同一性障害(Gender Identity Disorder)とは、精神疾患ではあります。肉体的生物学的性別と反対の性を望む精神構造となってしまった方の多くは、回復できなくなってしまうのです。その状態に対しては、社会的、肉体的な性別を転換することで、精神的に安定して社会生活を送ることが出来るようにすることが、求められます。つまりジェンダーを一致させるために医療の力を必要とします。
望む性と、身体的な性的特徴が一致して、社会的に認められれば、精神的には病的ではなくなります。但し、肉体的性の維持は必要です。そこからは、慢性疾患と考えましょう。


性同一性障害の診療に関して

第一段階
GIDの診断をします。精神科的な診察(カウンセリング)が欠かせません。
当院では、迷っている方にはまず、事前に日本精神神経学会の『性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン』をお読み頂くき、性同一性障害のための医療機関等リスト等の精神科医にカウンセリングによる診断をしてもらい、診断書を頂くようお勧めしております。
第二段階
診断の下、ホルモン治療および、乳房摘出術をしていきます。
当院では、採血による内臓の検査、ホルモンの検査を初回にします。その上でホルモンの説明をいたします。
(他院で既に治療を受けている方も、当院でホルモン治療を受ける際には必ず血液検査をして頂いております。)
ポイントは、4点あります。
  • 1: 女性と男性の身体的特長を理解していただく。
  • 2: 肉体を望む性に転換するため、ホルモンの効果を理解していただく。
  • 3: ホルモンの投与により、いずれは不可逆的に生殖脳力が廃絶することを、承諾していただく。
  • 4: ホルモンの投与を止めると、急激にバランスが崩れ、更年期障害のように体調が悪くなることを理解していただく。検査に異常が無ければ、ホルモン検査値を定期的に見ながら、ホルモン投与を始めます。
※ホルモン注射は一回に1アンプル~2アンプル、1アンプルの場合最低1週間、2アンプルの場合最低2週間、次回の注射まで時間を必ずあけています。持続期間は人によってことなりますが、副作用などの安全性を考慮しての期間です。
乳腺摘出手術(乳房摘出術)は、当院でも技術的には可能です。
顔面の改造は私の専門分野です。ジェンダーにあった顔にすると社会にも受け入れやすくなります。具体的には沢山の特徴がありますが、簡単に言えば、女らしい顔、男らしい顔を把握しているのは、経験豊富な美容外科医だけです。
第三段階
性転換手術は、当院では行いませんが、ご紹介は致します。
手術前後の数週間を除いては、ホルモン治療は当院で継続して頂くことが出来ます。
ホルモン投与期間の証明書は当院でお出しします。

GID患者の方々が、肉体的に性器はもちろん、見た目にも適合していき、社会的に認められていき、生き生きとしてくるので、見るたびにうれしくなります。ですから、皆さんのお手伝いを続けていきます。

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